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「アナ雪」より高い「かぐや姫の物語」日本とは違う海外での評価 [映画]


高畑勲監督スタジオジブリ製作「かぐや姫の物語」が地上波初放送
されます

非常に素晴らしい作品だと思うのですが日本での評価がなぜか低いのです
逆に海外では非常に高い評価なんですね

03-560x600.jpg
http://www.cinematoday.jp/gallery/E0002638/03.jpg....より引用

そんな海外での評価を紹介してみます

ロッテントマト
批評家のレビューをまとめる「Rotten Tomatoes」(ロッテントマト)では
2014年北米で劇場公開されたアニメーション映画の中で最も高い評価
ベストアニメーション映画
トマトメーター100%、平均採点8.4
参考
「ベイマックス」88% 7.3
「風立ちぬ」89% 7.9
「レゴムービー」96% 8.1
「アナと雪の女王」(2013年公開)89% 7.7

物語の壮大な深さ、率直な誠実さ、そして極めて美しい映像「かぐや姫の物語」
は時を越えた魅力を持つ現代アニメーションの財宝である
The Tale of the Princess Kaguya - Rotten Tomatoesより

メタクリティック
新聞や映画雑誌に掲載されたレビュー内容を100点満点で数値化
その平均値で割り出した「Metascore](メタスコア)で89点
参考
「ベイマックス」74点
「風立ちぬ」83点
「レゴムービー」83点
「アナと雪の女王」(2013年公開)74点


この通りアニメーション映画の興行収入世界歴代1位となっている
「アナと雪の女王」よりポイントでは上回っているのですね!

ロサンゼルスタイムスでは
日本アニメーションの驚異であり、手描きの絵画的な芸術性に満ちた
叙事詩である。それは私たちを美の世界にいざなう

ニューヨークタイムズでは
水彩の繊細さと、いきいきとした線画によって極めて美しく描かれ
この映画は日本の尊敬に値する民話のなかに独特に揺れ動く感情の波を見出す

最大級の賛辞ですね


とても誇らしいのは確かなのですが、日本での評価はあまり芳しくないですね

今一度なんの先入観を持たず、まっさらな気持ちで見てほしいなと
まだ見ていない方も是非ご覧になってほしいと思います

素晴らしい作品です

それでは

「かぐや姫の物語」地上波初放送!迷走した製作過程とは? [映画]


高畑勲監督、スタジオジブリ製作「かぐや姫の物語」が早くも地上波初放送されますね!

3月13日、日本テレビ系列金曜ロードショウにて
放送時間は19:56~22:54、ノーカットなのでいつもより
1時間早く始まります!

2013-12-10kaguya1.jpg
http://chariot-numerosette.blog.so-net.ne.jp/2013-...より引用

「かぐや姫の物語」について

“今は昔、竹取の翁といふ者ありけり”
で始まり、誰もが知っている「竹取物語」が原作ですね

劇場公開は2013年11月23日
2005年に企画として挙がってから公開までは8年という歳月を
費やしました

総製作費50億円、興行収入25億円(鈴木敏夫氏著書より)


迷走した製作過程とは
ホーホケキョ となりの山田くん」に続く高畑監督の作品として当初は
平家物語」が有力な候補だったようですがアニメーターの田辺修氏が
人が人を殺すシーンは描きたくない
と難色を示し
生まれてきた子供が生き生きと動くところを描きたい
と言ったことをきっかけに「かぐや姫の物語」に変更されたようです

田辺修氏とは「火垂るの墓」「AKIRA」など多くの大ヒット作の原画を手掛け
高畑監督自身が次回作のメインアニメーターに指名された方です

2005年に企画を進めるのに必要な画を田辺氏が全く描けなかったことで
企画は中断

その後2006年「ゲド戦記」公開後に高畑監督の企画が再開
鈴木敏夫氏は新たな企画として山本周五郎の「柳橋物語」を提示し、田辺氏が
キャラクターの画を描いたが高畑監督が「この画では映画を作れない」と拒否

自ら赤坂憲雄の「子守唄の誕生」をベースとした企画を提案し1年以上費やした
結果、映画化は困難とされ中断

2008年春に再度「竹取物語」に企画がようやく戻り、同年5月8日に企画決定

しかし田辺氏の画の作業が進まず担当者が降板、2009年2月に脚本を優先し
完成するが高畑監督と意向が合わず、自身で執筆に当たるが進捗が遅く他の脚本家
を交え10月に準備稿が完成し、ようやくスタジオジブリでの製作が正式に決定

12月、田辺氏による絵コンテ作業が開始されるが高畑監督との画作りはかなり
遅かったり、「風立ちぬ」と同時公開が決定されるも2012年には1ヶ月もの間
作業が中断してしまい製作続行が問われる事態に陥いった事もあるようです

紆余曲折あり公開は当初発表より1年ほど伸びてしまいましたが、無事2013年
11月23日公開の運びとなったわけです


まとめ
“迷走した製作過程”と銘打ちましたが、映画の製作過程ではこのようなことは
日常茶飯事なんですね

高畑監督が田辺氏にメインアニメーターを依頼しておきながら仕上がった
キャラクターは使えないとバッサリ切ってしまうなんて中々ですよね
さらにその後では一緒にキャラクター作りやるわけですよ

2人の根底にある信頼関係の強さが分かりますし、いい作品を作る為には一切の
妥協は許さない姿勢がにじみ出ていますよね


映像美溢れ、高畑監督最後の作品とも言われている「かぐや姫の物語」は必見です


それでは


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